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2012年6月 7日 (木)

「旅の力」を見てハリファックスを想う

今日は「森歩き」を離れて、カナダの旅の思い出を書こうと思う。

ちょうどNHKBSで「旅の力」を見て、私も10数年前訪れたハリファックスのことを鮮やかに思い出したからだ。

番組は、YMOの細野晴臣氏が、祖父が巻き込まれたタイタニック号沈没のゆかりの地ハリファックスを訪れるというもの。実は今年4月15日は、タイタニック沈没100周年に当たる節目の年なのだ。

4月に新聞でタイタニック造船の地、ベルファストのことを読んだが、そういえばとつらつらタイタニックのことを考えてもいた。

私も、何度か訪れたハリファックスで、タイタニック号の犠牲者が眠る墓地を訪れたり、海洋博物館で海底から引き上げられた、タイタニック号で使われていたデッキチェアなどを見学した。

彼の地を訪れたのは本作りのためだったこともあり、何か記事にできるおもしろいネタはないかと、あちこち訪ね歩いたものだった。

何回目かの取材で、港そばの観光案内所を訪れたときのこと、「タイタニック号沈没に関して、何か資料はないですかねえ」と、窓口のおばちゃんに尋ねると、「あるわよ」と言って奥から黄色くなった新聞の束を出してきてくれた。

それは、当時の新聞記事の切り抜きや沈没後しばらくたってから記事にされたものだった。観光案内所に、タイタニックの資料が保管してあること自体、すごいことだ。

おばちゃんは、私がしげしげと新聞を見ていると、「コピーがほしいかしら?」といって、何枚ものコピーをとってくれた。

その資料は、現地で仕入れてきた貴重なものだったこともあり、しばらく箱の中に大切に保存していたのだが、今はどこにいってしまったか。

なぜ、ハリファックスがタイタニックゆかりの地かといえば、沈没地点は、ニューファンドランド島の沖合1300㎞の氷山行き交う洋上なのだが、沈没地点に最も近い港が、カナダ・ノバスコシア州の州都ハリファックスだったからだ。

しかもハリファックスには、大西洋の海底に海底ケーブルを敷設した屈強な海の男たちがいた。彼らの多くが救助に駆けつけたのだが、それにしても現場は寒すぎた。生存者はほとんどおらず、男たちは、ただ遺体を引き上げ続けたのだった。

ハリファックスの地は、あの悲劇を100年間伝え続けてきた。そして今も未来に伝えていこうとしている。

私たちも3月11日に起こったあの震災を、これからどう未来へ伝えていくべきなのか、ハリファックスがタイタニックの悲劇を伝え続けたように、確かに伝えていけるのか、それが問われていると、番組を見ながら思ったのだった。

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