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2013年2月25日 (月)

朝日新聞連載「紅の党」がおもしろい

2012年6月から始まった朝日新聞朝刊の連載、「紅の党」がおもしろい。前総書記だった胡錦濤(フー・チンタオ)の側近が失脚し、政治の表舞台から消えたその失墜の闇をあぶりだそうという企画なのだ。

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▲紅の党第4部「エリート」の連載はじまる

それにさきだってさかのぼること一年半。
去年の前半、新聞紙上をにぎわした「重慶市党委員会書記・薄熙来(はくきらい、ボー・シーライ)の失脚」と、その妻、「谷開来が起こしたとされる殺人事件」も、私の眼を釘付けにした。
いったいこの事件はどういう事件で、なぜ中国共産党の政治局に所属する超エリートが、こんな事件に巻き込まれ、その妻が殺人事件まで起こさなければならなかったか。
全くわけがわからず、折に触れニュースで流れる薄熙来事件の動向を、新聞やネットで読むたびに、その点と点がよくつながらず、でも、まるでサスペンスドラマを読むようなスリリングな展開に、ハラハラしながらその推移を見守っていた。

ところが、仕事も忙しくなって、新聞もまともに読めなくなると、やがて事件の真相はわからなくなり、時折、新聞に現われる見出しだけ読んでも、なんのことやらさっぱりわからず、いつしか読むのをやめてしまった。
そして、2012年6月になって、朝日新聞朝刊で、「紅の党」の第一部「薄熙来」の連載が始まったのだ。
それを丹念に読みながら、それにしても中国共産党の権力闘争というのは、まるでサスペンスドラマを読むように、おもしろいじゃないかと思ったのだった。
が、連載を読み進めるというのはけっこう大変で、第一部「薄熙来」も、いつしか読めなくなってしまった。

最近になって、ウエキペディアなどでその事件のあらましを知り、やっぱりすさまじい権力抗争だと、再認識した。
折しも、中国共産党の総書記の座が、習近平へと移り、新しい中国への期待もなくはなかったが、トップが変わっただけでこの国の本質が変わらないことは、今読んでいる第四部「エリート」を読んでもよくわかる。

その「薄熙来」事件とは何だったか?

2011年11月、中国・重慶のホテルで、イギリス人のニール・ヘイウッドが死んでいるのが発見された。当局は死因を急性アルコール中毒と発表。しかしヘイウッド氏は、禁酒家でお酒をたしなまないことから、他殺説が浮上した。さらに、ヘイウッド氏は重慶市党委員会書記・薄熙来とその妻・谷開来一家と親しいことも判明、イギリス政府は中国政府に対して、事件の全容解明を要請するという異例の展開を見せたのだ。
捜査の指揮をとったのは、薄熙来の腹心でもあった重慶市公安局長の王立軍。この捜査の過程で、今度はとんでもないことが露見する。それは、どうやら妻の谷開来がヘイウッド氏殺害に関与していたこと。さらに、薄夫妻には数十億ドルに及ぶ不正蓄財があり、この大金を海外に送金していたというのだ。
その間、捜査を進めていた重慶市公安局の王立軍は、薄熙来からの圧力で公安局を解任された。さらに、身の危険も感じた王は、四川省西都のアメリカ領事館に駆け込むという異例の展開を見せた。ここで事件は一気に、薄熙来夫妻のスキャンダルとなって明るみに出ることとなった。9月28日、薄熙来は中国共産党を除名され、のちにすべての公職から追放された。

薄熙来事件の背後には何があり、何が事件の真相なのか、私にはわからない。

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▲新聞はキリヌキ、まとめ読みする方法をとった

しかし、今、読んでいる第四部「エリート」で取り上げられている令計画は、胡錦濤前総書記の側近中の側近で、彼もまた、妻の汚職疑惑と息子の予期せぬ交通事故死という予期せぬ出来事に見舞われ、失脚していく。薄熙来事件と同じようなスリリングな展開をみせているのだ。
「中国の闇」という言葉は、いろいろな場面で登場するが、まさに謎多き国・中国である。その闇は限りなく深いように思える。

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▲まとめ読みもキリヌキを忘れる日々が続き、あやしくなった