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陶芸

2013年6月18日 (火)

gokke倶楽部、横溝多恵子さんの器たち

横浜・大倉山にオープンしたばかりのgokke倶楽部は、毎月一週間だけオープンするホームギャラリー。

陶芸家・横溝多恵子さんと三上幸子さんが立ち上げた、小さな小さなギャラリーだけど、いろいろな人たちが集まってきて、おもしろくなりそうな予感がする。

というか、私自身が楽しい集いの場所を見つけて、喜んでいると言った方が正しいかなあ。

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第二回目は日本画家・三上登展だったけど、横溝さんの器たちも展示されていた。

不思議な造形の壺。花入れにするといい雰囲気です。

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でも、ひっくり返すと、お尻がもっとチャーミングで、なるほどねえと関心したのでした。

上に乗っているコショウの花材も、ステキでいいなあ。

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ものづくりって、センスやその人の個性がどうしようもなく出ちゃうもので、だからこそ作り手は、気を引き締めなければならないんだけど、それを見ている私たちギャラリーは、そのものを通して、いろいろな感慨にふけることができる。

たとえば、私はなぜ横溝さんの器が好きなんだろうとか…。

たぶんそれは、けっして自己主張はしないけど、器から伝わる強さみたいなものに惹かれるんだろうなあとか、自分なりに分析してみるわけです。

感じ方は人それぞれだから、そこには、幾通りもの好きな理由があるはず。

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たとえばこのナス。

「あっ、こう来るのね…」みたいな、ワクワクドキドキを感じさせてくれる。

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窓辺に何気なく置かれた植木鉢も盆栽になっている。

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この日は、ギャラリーに集った人たちと、パーティになっちゃった。

ワイン好きが集まって、ワインの話で盛り上がる。私は下戸なんだけど、ワイン好きのお医者さんの深い話に、大いに興味を覚えた一夜でした。

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小さな小さなギャラリーには、それまでつながりのなかった人たちが少しずつ集まって、小さな話の輪が広がりつつあります。

ものづくりにとっては厳しい時代だけど、何も始めなければそれまでだし、何事も始めてみるってことが大事なんだなあと、つくづく感じるこの頃でした。

●gokke倶楽部

【住】横浜市港北区師岡町208 フロレスタ大倉山壱番館

【tel】080-3176-6977

【営】8月をのぞく毎月第1土曜日から金曜日までの7日間

次回は、7月6日(土)~12日(金)12:00~18:00

2013年5月 9日 (木)

横浜のホームギャラリー「gokke倶楽部」のオープニングパーティへ

5月4日(土)、横浜市にオープンしたホームギャラリー、「gokke倶楽部」のオープニングパーティはというと、……おいしかったんです。smile

なぜって、並んだお料理が、マクロビだったから。しかも、極上の。

パーティは、主催者の横溝多恵子さん、三上幸子さんのお知り合いが集まり、和気あいあいとした雰囲気でした。

まず、横溝多恵子さんのご挨拶から始まりました。

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横溝さんの後ろにひっそりと立つのは、三上幸子さん。

墨絵画家・三上登さんの奥様です。

横溝さん曰く、「初回は、三上登の墨絵と横溝の陶器を展示し、それを足がかりに、数多くの方々の作品を発表する、文化発信基地になればと思います」と。

みんなの縁がつながって、何かおもしろいことができるギャラリーになるといいですね。

さて、おいしいパーティの正体はというと、川崎市中原区のマクロビオティック・レストラン、「菜々」のお料理。wine cake riceball

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マクロビ(マクロビオティック Macrobiotic)って聞いたことはあったけど、本格的に食べるのは初めて。聞けば、白砂糖や乳製品、肉や魚は使わずに、塩、醤油、お酒などの調味料と、お野菜の甘みを引き出す調理法で作られているとか。

ご飯も白米ではなく、穀物を丸ごと食べる玄米を使うそう。お肉やお魚を使ったとしても、出所のしっかりしたものしか使わないというこだわり。

日本に昔からあった、健全な食習慣を取り戻す養生食といえばいいでしょうか。

でも、難しいことは考えなくてもいいみたい。とにかく野菜料理がどれも絶品でした。

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料理を作ったマクロビレストラン「菜々」のオーナー夫人(右のエプロンの方)が、説明してくれました。なんでも、マクロビにしてからご主人の体重が25㎏近くも落ちたそうです。

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このポテトサラダ、とっても美味でした。手前はゴボウの漬け物。後ろは青椒肉絲(チンジャオロースー)。

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ゆず牛蒡、おいしかったからいっぱい食べちゃった。手前はワサビ菜の炒め物。

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手前、横溝さんの大鉢に盛られたダイコンのナムル。

奥は、大豆の唐揚げと食養ミートの焼豚風。お肉じゃないけど、まるでお肉。

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呉須の鉢に入っているのが、青椒肉絲。板麩を肉に見立てています。でも、完全にお肉みたいでしたよ。

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おいしい料理をいただきながら、パーティは和やかに続きます。

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テラスのテーブル席は、緑の下で気持ちよさそう。ここだけ見ると、軽井沢かなんかのレストランに行ったみたいだね。

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パーティには、伊豆・大室高原の陶芸家、高山祐子さんもかけつけました。

ワインをついだり、お料理を片付けたり、働きものの陶芸家。good

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そして、宴もたけなわの頃、この子も登場。ばあさん猫ちゃん。cat

人混みのなかで、物怖じもせず、足の間をゆるゆるとすり抜けて、ひとり(? 一匹か)心地いい時間を過ごしていました。大モノだね。

おいしい料理とワインwineですっかりいい気持ちになった私たち。wink

これを機会に、みんなの縁がつながって楽しい何かができるといいなあと思いました。

きっとできるよ、gokke倶楽部。

●gokke倶楽部

【住】横浜市港北区師岡町208 フロレスタ大倉山壱番館

【tel】080-3176-6977

【営】毎月第一土曜日から一週間(翌週の金曜日まで)12:00~18:00

2013年6月1日(土)~7日(金)三上登展(墨絵)

●菜々 マクロビオティック・レストラン

【住】川崎市中原区下小田中2-5-8-102

【tel】070-6678-1389

【営】月~金11:30~16:00、18:00~21:00(ラストオーダーはそれぞれ30分前まで)

【休】土曜・祝祭日、日曜日は予約制

2013年5月 8日 (水)

横浜にオープンした「gokke倶楽部」に行ってきました

2013年5月4日。いいお天気だったこの日、横浜にオープンしたホームギャラリー、「gokke倶楽部」のオープニングパーティに行ってきました。

春の風に吹かれながら東急東横線・大倉山駅から歩くこと16分。

緑に囲まれた「gokke倶楽部」に到着。

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奥の階段を上ったところが、ギャラリーです。

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玄関前で、かわいらしい鉢植えがお出迎え。

陶芸家・横溝多恵子さんの鉢に植えられた植物です。

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すでにたくさんのゲストでギャラリーは賑わっていました。

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「gokke倶楽部」の第一回作品展は、what is gokke ? 墨絵・陶・版画 コラボ展。

陶芸家・横溝多恵子さんの新作と、墨絵画家・三上登さんの墨絵作品が展示されています。

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魅力的な造形の横溝さんの器たちは、モノトーンで調えられ、静かな気配をたたえています。

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一方、壁に掛けられたこれら墨絵作品は、風流な墨絵とは一線を画する現代の墨絵。

1951年、東京・渋谷区千駄ヶ谷に生まれた三上登さんは、明治生まれの墨絵作家・田中以知庵(たなかいちあん 1896-1958)の孫弟子にあたるそうです。

父親である墨絵作家・三上正寿さんから薫陶を受け、蒼鳩社美術研究所を主宰。「こどもの友」の挿絵を描いたり、墨絵の指導書を書いたり、活躍されていましたが、先年、亡くなられてしまいました。

奥様の三上幸子さんは、三上登さんの作品を今一度皆さんに見ていただきたいと、「gokke倶楽部」を、横溝さんと立ち上げたのでした。

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奥には横溝さんの新作がズラリ。

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トマトが飾られたオブジェのような器から、クッキーがのせられた、かせた感じの板皿まで。

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ブルーグレイの色合いがステキです。

奥に立っている鉄っぽい造形作品は、横溝さんの夫君が作った遺作。

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渦巻き模様の蓋ものも、雰囲気があります。

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三上登さんの墨絵は、見応えがあります。

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三上登さんって、どんな墨絵作家だったのだろう……。

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そして、このお二人が「gokke倶楽部」主催者。陶芸家・横溝多恵子さん(左)と三上幸子さんです。

「gokke倶楽部」は、毎月第一土曜日から一週間オープンしています。

今日は8日(水)なので、5月10日(金)までなら、まだ間に合います。

お近くの方は、ぜひ!!!

なお、次回の「gokke倶楽部」は、2013年6月1日(土)~7日(金)まで、「三上 登 展」を開催します。

●gokke倶楽部

【住】横浜市港北区師岡町208 フロレスタ大倉山壱番館

【tel】080-3176-6977

【営】2013年5月4日(土)~10日(金)12:00~18:00

gokke倶楽部は、毎月第一土曜日から一週間開催予定。次回は、2013年6月1日(土)~7日(金)三上登展

【場所】東急東横線・大倉山駅下車 徒歩16分(約1㎞)

2013年5月 6日 (月)

伊豆・大室高原のパパマリーノで「薫風のうつわ展」開催中

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伊豆の大室高原にあるイタリアレストラン、パパマリーノで「薫風のうつわ展」が開催中です。

陶芸家・横溝多恵子さんと高山祐子さんの器たちが、レストランに飾られていい雰囲気。

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窓辺を飾る器たちを見ながら、おいしいイタリアンランチなんていかがでしょうか?

写真の左端後ろにある壺は、横溝さんの花器。

棚の上に飾られた白いボールは、高山祐子さんの器です。

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どれも、シンプルで使いやすそうな器たちです。

日本の器文化って、実はとってもレベルが高いんですよ。

じゃあ、少しずつ二人の器たちを見ていきましょうか…。

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まずは、横溝多恵子さんのうつわたちから…。

写真は搬入中の器たちと横溝さん。

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横溝さんの作品は、オブジェのような造形で勝負する器に真骨頂があります。

これは、スイカの花器。

奥にある平たい器は、蓮根紋の小皿です。

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陶器の時計は、パパマリーノのオーナー、きんちゃんのコレクションでもある横溝さんの作品です。

お家の時計なんて、おもしろいな。

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蓮根紋小皿の奥には、ユニークな造形な長皿があります。

いずれも横溝さんの作品です。

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造形的な器がひとつでもあると、ただこんな風に飾ってもおもしろい日本の器たち。

次は、高山祐子さんのうつわたちを見ていきましょう。

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白くて手に乗るほど小さいのだけど、存在感のある蓋もの。

作った本人、高山祐子さんは「もれない醤油差し」なんて言っていたけど、醤油差しにしたらもったいない。

こんな風に飾っておくだけで、ちょっとステキな空間がうまれます。

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そして、グルグルの渦巻きが彫られたユニークなお皿。

ちょっとしたパーティなどで、カナッペなんかのせて使うとオシャレじゃないでしょうか?

その奥にある、しのぎの鉢も、高山祐子さんの作品です。

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そして、飴釉などが施釉された急須やカップ、花入れ、片口。

高山さんの最近の意匠の好みは、グルグルなのかなあ。

「円」って「縁」にも通じるし、文様にすると不思議な形になるよね。

どうして「円」に惹かれるのか、聞きそびれちゃったけど、きっと作者にとっては必然で、身体の中から出てきた文様なんだね。

今度どうしてグルグルなのか、聞いてみなくっちゃ。

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これらも、高山祐子さんの作品たち。

二人には、山田富士男さんという陶芸家の師匠がいました。

山田先生はもう亡くなくってしまいましたが、先生の教えは、こうして二人の陶芸に活かされています。

造形の横溝さん、グルグルの高山さん。

大室山の麓にある、レストラン パパマリーノに行けば、二人の作品を手にとって見られますよ。

ぜひ、お出かけ下さい。

●薫風のうつわ展 横溝多恵子+高山祐子

2013年5月1日(水)~31日(金)まで。

●レストラン パパマリーノ

【住】静岡県伊東市大室高原4-264

【tel】0557-51-5886

【営】ランチ11:30~14:30 ディナー(予約制)17:00~21:00

当日のディナーの予約は午後2時までに予約してくださいね。

見学のみも来店も可能です。

伊豆・大室高原のパパマリーノへ、陶芸を見に(!?)

ゴールデンウィークの最終日、皆さん、楽しんでますか~ smile

私は、4月30日、伊豆高原までドライブcarしてきましたよ。

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その日は曇りのち雨のあいにくのお天気でしたが、ひさしぷりの海景色にわくわくしました。

目的地は、伊豆高原・大室山の麓にあるイタリア料理店 Papa Marino パパマリーノ

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ベテラン料理人のきんちゃんが作るおいしいイタリア料理のお店なんだけど、そこで、陶芸家の横溝多恵子さんと高山祐子さんが、「薫風のうつわ展」という二人展開いています。

その搬入作業におじゃましてしまいました。

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横溝多恵子さんは横浜で「gokke 倶楽部」というホームギャラリーを営む陶芸家

高山祐子さんは、パパマリーノのすぐそばに家具職人のご主人と「陶の木」という工房を構えて、創作活動をしています。

「薫風のうつわ展」は、5月いっぱい、パパマリーノのお店の窓辺に器を並べて、お食事中の皆さんに楽しんでもらおうという趣向です。

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▲横溝多恵子さん(左)と高山祐子さんをパチリ

カゴや包みから陶器をゴソゴソとり出して、手分けして、ディスプレイしました。

その間、料理人きんちゃんはというと、一生懸命にサラダやピザを仕込んでいます。

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▲料理仕込み中のきんちゃん。ちくわなども入った特製サラダが並びます

サラダの左側にある織部の大皿は、横溝さんや高山さんの友人でもあった陶芸家・大林仙さんの器です。

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みんなでテキパキと働いたお陰で、きれいに並んだ「薫風のうつわ」たち。

こちらの棚には、普段使いに大いに使いたい器が並んでいます。

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窓辺には、高山祐子さんのご主人が作ったというCDラックを使って棚をつくり、そこに少々おすまししたうつわたちが並びます。

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こちらの窓辺には、横溝さんのうつわたちがズラリ。

二人の個性がちりばめられた展示。

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あれ???

こっちの窓辺では、きんちゃんと横溝さんが何やら話しています。

そういえば、きんちゃんが話していたっけ…。

横溝さんの陶芸の師匠・山田富士男さんときんちゃんは仲良しで、山田さんの器を昔やっていた和食店で使ったりしていたそうです。

(パパマリーノにも山田さんの器はありますが…)。

あれから36年(ここ、きみまろ風に)。

で、きんちゃんは、36年ぐらい前に横溝さんの器と出合ったのでした。そして、ビビビっと来たきんちゃんは、どんな人がこの器を作ったのだろうと、横溝さんの器に興味を持ったそうです。

それがこの焼き締めの器。

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▲横溝多恵子さんの焼き占め陶の花入

以来、きんちゃんと横溝さんの縁はつながり、ときどきこうしてパパマリーノでうつわ展を開いているということです。

今回は、きんちゃんの奥さんのてるさんの写真を取りそこねてしまいましたが、ご夫婦そろって、横溝さんと高山さんのよき理解者です。

皆さん、今からでも遅くはありません。

お近くの方はぜひパパマリーノへ、サラダやピザやスパゲティなどのおいしいイタリア料理のランチを食べに、いかがですか???

横溝さんと高山さんの器たちが、皆様のおいでを静かに(!)お待ちしています。

●薫風のうつわ展

横溝多恵子 高山祐子

2013年5月1日(水)~5月31日(金)

●レストラン パパマリーノ

【住】静岡県伊東市大室高原4-264

【TEL】0557-51-5886

【営】ランチ11:30~14:30、ディナー(予約制)17:00~21:00

ディナーの予約は当日の午後14:00までに。

なお、器を見るための見学だけの来店もできます。

2013年4月 1日 (月)

「桂田ひろみ・さくら酒器展」のオープニングで盛り上がる②

桂田ひろみ さくら酒器展」のオープニングパーティに行ってきました。

陶芸展が開催されたのは、下総中山にある「ぎゃらりー風土器」。下総中山駅南口から徒歩7分ほどの真間川沿いにあります。

開業して約15年。陶芸をはじめとするアート作品を数々紹介する人気のギャラリーです。オーナーの渡辺とよ子さんは新潟出身。さくら酒器展のために、新潟のおいしいお酒もたくさん用意してくださいました。

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こじんまりとしたギャラリーには、イスが並ぶカウンターもあって、カフェにもなっています。

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個展初日ですが、ちょっとリラックス中の桂田ひろみさん。

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初日のパーティにはご近所のご常連や桂田さんの教え子の陶芸家も来てくれましたよ。

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ほんのりピンク色の磁器の小鉢たちが並んでいます。

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桂田さんの器に盛られたのは、絶品のいちご大福「袖ヶ浦の朝生」。桂田さんおすすめの逸品です。白あんの中にジューシーなイチゴが1個。甘すぎず柔らかで上品な大福です。下記で買えますので、ぜひ。

袖ヶ浦菓子舗【住】千葉市稲毛区轟町4-8-1【tel】043-251-8581【営】8:30~19:30【休】木曜日

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ギャラリーのオーナー、渡辺とよ子さん。お客さまのおもてなしに大忙しです。

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豪華なパーティ料理がズラリと並びました。どれも、とってもおいしかったです。ご馳走さまでした。

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桂田さんのオープニングに駆けつけた、千葉の陶芸家・渡辺実さん。渡辺さんも陶芸教室を経て、プロになった人です。

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ワインがズラリと並び、まるでカフェバーみたいな「ぎゃらりー風土器」。「桂田ひろみ さくら酒器展」は、地元のローカルテレビでも紹介されました。

この企画展はもう終わってしまいましたが、下総中山をお散歩の途中、ギャラリーへぜひお立ち寄り下さいね。

●ぎゃらりー風土器

【住】市川市鬼高2-12-43

【tel】047-333-6207

2013年3月30日 (土)

「桂田ひろみ・さくら酒器展」を拝見に、下総中山へ①

土曜日、冷たい雨です。でも、桜は満開です。

3月20日、下総中山の「ぎゃらりー風土器」で開かれた、「桂田ひろみ さくら酒器展」に行ってきました。

会期は3月20日~26日までだったので、写真でお楽しみくださいね。

桃色のやさしい風情の磁器の器が勢揃いしました。

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秋田出身の桂田ひろみさんは、東京・青山の栗田クラフトで陶芸を学び、そのまま陶芸家となった人です。1976年より栗田クラフトで講師をしながら、毎年グループ展や個展を開催。2004年には、千葉県市川市に「陶芸教室HIROクラフト」を開設し、数多くのアマチュア陶芸家に、器作りの楽しさを教えています。

桂田さんは、磁器も陶器もつくりますが、なんといってもおすすめは、練り上げ磁器。白い磁器土にカラフルな淡いピンクや紫、ブルーに彩色された磁土を練り上げて素地を作り、型やたたらを使い、パステルカラーに彩色された磁器の器をつくり続けています。

その器たちは、日本クラフト展や朝日現代クラフト展にも入選。陶芸教室の生徒たちにも好評です。

かくいう私も、桂田先生の器の大ファン。先生の練り上げ磁器の湯飲みに惹かれ、陶芸教室に入ることを決めたのですから…。

では、器を見ていきましょう。

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舞い散る桜の花器に、桜を活けました。

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個展のテーマ「さくら酒器展」を飾った器たち。手描きの桜が描かれた猪口で一献。

ピンク色の小鉢は、桜色の釉薬が施釉された磁器の器です。菜の花を彩りよく茹でて盛りつけたらきれいでしょうね。

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桜で揃えられた酒器セット。ピンク釉の大皿にお刺身をのせてどうぞ。

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桜の花びらに形作られた器。桜の花が手描きされた器もいい雰囲気です。

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桜の花びらの取り皿。イチゴ大福と金平糖でものせましょうか。

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桜の磁器に掛けたい陶板。水面に散る桜でしょうか。

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桂田ひろみさんの器はどれもお手頃価格です。磁器なので、このマグカップもとても丈夫。

長持ちしますよ。

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まだまだ紹介したい器はたくさんありますが。それはまた次回ということで。

私が買おうかなあと思ったのは、とっくりの左側に並ぶ磁器の飯椀。ヘタウマならぬ手作り感いっぱいのカワイイ磁器に仕上がっていました。

カワイイ雑貨がブームですが、桂田ひろみさんの作る磁器は、カワイイ磁器です。

器のご用命は、「陶芸教室HIROクラフト」までお問い合わせくださいね。

●陶芸教室HIROクラフト

【住】千葉県市川市市川南1-2-12

【tel】047-324-4580

【行き方】JR総武線市川駅南口下車、徒歩3分

2013年3月25日 (月)

「春を盛るうつわ展」より、松田路子さんの器たち

グループ展の会期中、作家さんたちは、花器のしつらえなどにも気を配りつつ、お客さまの応対に追われます。

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▲アネモネを活け直している松田路子さん

今回、初めてお会いした松田さんでしたが、どんな風に器を制作されているのかお聞きすることができて、なるほどと思いました。

金工を学ぶため留学したドイツから帰国後、茨城県笠間の寺本陶房に入門した松田さんは、いちから陶芸を学び直します。釉薬のこと、土のこと、ろくろ技術。

そして月日が流れ、一人前の陶芸家になった今、彼女がどうしても惹かれてしまうのは、土で作る造形作品。

器を作るというより、土で作る造形的な作品に惹かれるのだそうです。

でも、陶芸家として生計をたてる以上、やきものを売って生活していかなければなりません。そこから導き出されたのが、作った器の形を一度壊して再びつなぎ合わせて形作るという方法でした。

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▲松田路子、アースカラーの長方皿

たとえば、上の器。左端に少し調子の異なる部分がありますが、作ったばかりの器に線をひき、そこを手で引きちぎってしまうそうです。

それを再び貼り合わせると、貼り合わせたときにできる微妙なずれや土の盛り上がりが、器に景色を産み出します。今回、出品した器たちはみな、そんな風に作られているのだそうです。

釉薬を作って調子を変えたり、絵付けをしたり、器を彩る方法はいくらでもありますが、松田さんの方法は、土の特性である、切ったり貼ったりくっつけたりという土の可塑性を活かした器作りです。

これを聴いて、かつて取材したある女性作家のことを思い出しました。

その人は焼成で土を焼き切ったときにできる土のヒビ、崩壊といったもので造形を導き出し、大地に転がるひび割れた崩壊寸前の甕のような作品を作り出していました。

松田さんの造形は、その逆。くっつけて再生する造形です。今の日本には、「再生」が安らぎますね。

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▲松田路子、角皿。2625円。お手頃価格だったのにもびっくりでした

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松田さんの後ろに写っている花器も、手で引きちぎってつなぎ合わせたものだそうです。

大胆な松田さんの発言。「本当は穴とか開けたいのですが、お水がもれちゃうのも困るんで…」。穴あき花器、案外ステキかもしれませんね。

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カメラを向けると、照れくさそうにした松田さん。これからもきっと、再生のアースカラーの器たちは、進化を続けていくでしょう。

どんな器が作られるのか、またどんな造形作品が生み出されていくのか、いちファンとして、またお会いしたいなあと思いました。

松田路子さんの器は、いずれも茨城県笠間市のギャラリー、「jギャラリー」、「ギャラリー舞台」、「桧佐陶工房(ひさとうこうぼう)」、「きらら館」、「植物工房 四季館」で買うことができます。

また作家本人へコンタクトして購入することも可能です。

松田路子さん連絡先

【住】〒309-1637 茨城県笠間市片庭1734

【tel】0296-72-7364

【E-mail】atelier.momo-tida@ezweb.ne.jp

2013年3月24日 (日)

「春を盛るうつわ展」より、馬場由知子さんの器たち

「春を盛るうつわ展」の会場は、馬場由知子さの陶芸教室時代からの友人たちで賑わっていました。

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▲バレンシアに陶器留学したNちゃんと語らう馬場由知子さん

みんなそれぞれに忙しい毎日を送っていますが、ここぞというときは集まって楽しいひとときを過ごすのです。

そういえば、スペインから一時帰国したNちゃんは、バレンシアの陶器学校に留学したっけ。今はバルセロナ在住だけど、スペインの絵付け陶器に魅せられてスペインでの人生を始めたのだから、人生っておもしろいよね。

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▲栗田クラフト・桂田教室の同窓生たち。右端が我らが先生、桂田ひろみさん

陶芸教室仲間からは、馬場さんのようにプロの陶芸家になった人が何人もいて、陶芸を介して、こうして今もつながっています。

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馬場さんの器は、織部赤絵など華やかな空気をまとっていますが、どれも芯には日本の陶器の素晴らしさがつまっているような気がします。

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近年、馬場さんは日本のみならずアメリカ各地や韓国、オランダなどで開かれる展示会に、意欲的に作品を発表しています。

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異国での出品に加え、フランスや韓国などの陶芸家とも積極的に交流し、そこからきっと大切な何かをつかんでいるのでしょう。

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2010年にはイギリス・セントアイビスのリーチ工房も訪れており、そのときの体験が発酵して今回の新作、スリップウエアに表現されたのかもしれませんね。

普段はあらためてお聞きすることもない創作のこと、今度はじっくり聴いてみようと思いました。

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そういえば馬場さんは、2013年、アメリカ・ニュージャージー州クリントンHunterdon Art Museumで、1月13日~3月10日まで開催された「East & West Clay Works Exhibition」に、伊羅保釉(いらぼゆう)の花器を出品しました。

陶歴によれば、East & West展には2008年より出品されています。

そんな風に積極的に自分磨きを続け、新しい風に吹かれているからこそ、いつも新鮮な「馬場由知子の器」が作られるんでしょうね。

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▲織部釉の湯飲み。五角形の湯飲みは、手にフィットしとても持ちやすい。ろくろで引いたあと、五角形に形をゆがめ、削って形を整えているので、とても手間のかかる器だそう

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▲華やかさが目を惹いた赤絵の湯飲み。五角形なので持ちやすさ抜群。今度はこの湯飲みを買いたいな

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これからはどんな器が紡ぎ出されるのか、楽しみです。

ものづくりたちには厳しい時代が続きますが、販路は日本ばかりじゃないと考えれば、可能性は広がるばかり。

馬場由知子さんの器がほしいという人は、栃木県・益子町の「佳乃や」や「つかもと作家」、鹿沼市の「ギャラリータスタス」へ。あるいは直接本人へご連絡も可能です。

益子の「そば明水」にも彼女が作った器が並んでいます。また「そば明水」でお蕎麦を食べれば、彼女が作った器で食事が楽しめますよ。

栃木県益子「そば明水」

【住】栃木県益子町益子3356-2 / 【tel】0285-72-7099

【営】11:30~14:30 / 【休】月曜定休 / 【web】sobameisui.com

馬場由知子 Yuchiko Baba

【E-mail】yuchikobabo@yahoo.co.jp 

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馬場由知子さんの器展、楽しかったですね~。今度みんなと会えるのは、いつかなあ。

2013年3月21日 (木)

日本橋高島屋の「春を盛るうつわ展」へ

3月10日の日曜日に、東京・日本橋高島屋の「ギャラリー暮らしの工芸」で開催された、「春を盛るうつわ展」に行ってきました。

会期は3月6日(水)~12日(火)までだったので、写真でお楽しみくださいね。

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この器展は、毎年この時期に開かれるグループ展です。

今年は秋谷茂郎(あきやしげお)氏、馬場由知子(ばばゆちこ)氏、松田路子(まつだみちこ)氏ら、3名の陶芸家が器を出品。

アマチュア陶芸家時代から懇意にしている馬場由知子さんの器には、今年、スリップウエアが初お目見えし、訪れた由知子ファンたちの目を楽しませていました。

デパートなどで催される陶芸展は、普段お会いする機会のない陶芸家と気軽に触れ合える場です。作家が在廊していたら、気軽に話しかけてみたいですね。創作の裏話などが聞けて楽しいですよ。

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▲栃木県益子の陶芸家・馬場由知子さん

馬場さんは、陶芸教室でやきものに触れた後、1988~1993年まで益子の高内秀剛氏に弟子入りして、本格的に陶芸の道へと入った人です。5年間の内弟子修行の後、益子町上大羽に築窯。氏である高内氏の技法を取り入れ、影響を受けながらも、持ち前のセンスで粉引や色絵、織部などの伝統釉を使った、食卓を美しく彩る器を作り続けています。

今年の2月には、いわき市民美術展の陶芸の部審査員もつとめるなど、その活躍の場は広がっています。

私は馬場さんの作る器が好きで、普段使いに、湯飲みや取り皿、型もので作った小皿や飯茶碗など、何点もの器を使わせていただいています。

今回はスリップウエアのスープカップを求めました。

ときには工房におじゃまして直買いすることもありますが、こうした機会に近況をお聞きしながら好きな器を買うのが楽しみです。

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▲馬場由知子作、スリップウエアのティーポット

その馬場さんの新作が上記のスリップウエアの数々です。

ほかにも白化粧を施した上に絵付けされた民芸風の上絵や赤絵、織部の皿や湯飲みなど、買いたい器がいっぱい。「今度は、あれにするからね」なんて言いながら、今後の器計画をたてたのでした。

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▲馬場由知子作、女性好みの白化粧+絵付けのティーカップ

会場には笠間の陶芸家・松田路子さもおられたので、いろいろお話をうかがっちゃいました。

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▲きさくに応じてくれた、茨城県笠間の陶芸家・松田路子さん

馬場さんとはまた違った作風で、どちらかといえば造形に真骨頂がある松田さんは、武蔵野美術短期大学で金工を専攻。金属を曲げたり伸ばしたりしてスプーンなどを作っていたそうです。でも在学中から陶芸には興味があったそうで、短大卒業後ドイツのミュンヘン大学金工科に留学するものの、陶芸科の教室にここでも顔を出していたのだとか。よっぽどやきものにご縁があったのでしょう。

その後、ミュンヘン大学の留学を一年で切り上げ、笠間へ。笠間の陶芸家・寺本守さんに弟子入りします。そして、陶芸を本格的に勉強すべく、茨城県立窯業指導所でロクロや釉薬を学び直し、陶芸家になった人です。

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▲造形作品が好きと語る松田さんの花器と碗

松田さんが作る立体や器の数々は、どこか都会的で、氏である寺本守氏の作風を連想させますが、イマドキの軽やかなポップ系とは一線を画す玄人好みの作品です。

器よりも立体に興味があるそうですが、その器にさえも、土の特性である切ったりのばしたり貼り合わせたりという、土の持ち味を活かした創作を試みている作家さんです。

だからでしょうか、器からは力強さが伝わってきました。

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▲アースカラーの松田路子さんの器たち

値段も比較的抑えめで、買い手からすれば、うれしい作家さんのひとりです。

そして、ご本人にはお会いできなかったのですが、埼玉県で作陶されている秋谷茂郎さんの器たち

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▲秋谷茂郎さんの器たち

どれも、シンプルで使い良さそうな器たち。帰宅後、ウエブサイトを見ると、秋谷さんの作る器は、料理雑誌などに度々紹介される人気の器たちであることが判明しました。

お会いできなくて残念でした。

ものが売れない時代です。益子でも笠間でも陶芸家の人たちはみな苦労されていると聞きます。

でも、日本の陶芸家たちの作る器は、とても丁寧で繊細に作られています。アメリカなどで手にする器たちとは、比べようもない使いやすさです。

日本のものづくりたち、世界でもっともっと売ってほしいな。

売れるぜよgood 日本の陶器たち。

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