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飯能

2013年3月20日 (水)

飯能ひな飾り展⑦ 飯能銀座をぶらぶら

「飯能ひな飾り展」の連載もいよいよ最終回です。confident

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。m(_ _)m

さて、飯能銀座通り商店街にはローカル色満載のお店がまだまだありました。どのお店も趣向を凝らし、ひな飾り展を盛り上げていました。

おひな様を介して盛り上がった数週間。いいですね、町がひとつになる感じが。

伊勢屋でお腹いっぱいになった私たちが次に見つけた珍しいおひな様は、石のおひな様。

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新井石材店」が気合いを入れて制作した石雛でした。

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「石のお雛さまだって~」。子供たちも興味津々で写真におさめていました。

店舗の奥には、大切に守り伝えられてきたご自宅のおひな様が披露されていました。

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▲昭和50年(1975年)のおひな様

見事な段飾りの昭和50年(1975年)のおひな様と、昭和25年(1950年)のおひな様です。

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▲昭和25年(1950年)のおひな様

女の子の誕生を祝って買われ、今日まで大切に守られてきたんですね。

石屋さんの先にある「おさかなの滝長」には、貝の吊し雛が飾られていました。「写真を撮らせてください」とお願いすると、「どうぞ、どうぞ、よかったらこっちのシジミで作ったお雛さまも見ていって!」と声をかけられました。

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▲おさかなの滝長の貝の吊し飾り

お言葉に甘えて、小さなおひな様をパチリ。

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▲ちっちゃ~い、シジミのおひな様です

さらに歩くと、女性客で賑わうお店を発見。8人の手芸好きの女性たちが集う「カラーズ」です。キルトの名人や編み物名人、お裁縫の達人などがお店を出し、手作り教室や販売店を展開。手作りに興味のある女性に、ぜひのぞいてもらいたいお店でした。

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▲「カラーズ」でキルトの名人が吊し雛を作ってました

いつもはキルトを作って販売しているという女性が、ちょうど吊し雛の金魚を制作しているところでした。

「どうぞ、きれいに撮っていって」と快く撮らせていただきました。

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色鮮やかな古裂(こぎれ)で作られた吊し雛、きれいですね。

こうやって多くの人たちの思いがひとつになって開催された「飯能ひな飾り展」。ニュースで見るまで知らなかったイベントでしたが、一日歩いてみると数多くの発見がありました。

来年もぜひ飯能のおひな様に会いに来たいと思います。

その前にきっと飯能へはまた遊びに来ます。今度は、うなぎの畑屋さんで鰻重が食べたいなあと思ったのでした。

N子さん、また行きましょうね。smile

2013年3月19日 (火)

飯能ひな飾り展⑥ ランチは伊勢屋で「ひなちらしセット」

丹生神社でご神体のおひな様を見たあと、坂道を下って飯能河原へ。

川に出て右手へ進めば天覧山方面だけど、今日は川の下手へ河原を歩きます。

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▲遊歩道から名栗川の上流を望む

名栗川の川筋に広がる飯能河原は、子供の頃、よく泳ぎに来た場所。当時は、河原のすぐ近くに車を駐めて、お弁当と浮き輪持参で、川で夏のひとときを過ごすのが、我が家の恒例行事でした。川の水もきれいで、蛇行して流れる川筋には深い淵などもあって、そこをこわごわ泳いだのを思い出しました。

懐かしいなあ。

今は川沿いに遊歩道も整えられ、上流を見ると、何やら重機が入って川沿いを工事しているみたい。あんまりいじってほしくはないけど、それも仕方ないのかなあ。

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遊歩道のほとりで春をみっけ。水仙が咲き誇っています。

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昔河原だったところは、板張りのテラスに改造され、随分と進化した河原。今度、お弁当をもって天覧山へハイキングに来よっと。

ちょっとお散歩して、飯能の町へと戻りました。なぜって、お腹ぺこぺこだからね。

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店蔵絹甚の前を通って、飯能銀座商店街へ。歩行者天国みたいなかわいらしい商店街です。ローカルなお店にもおひな様がいろいろ飾られていました。

お腹がぺこぺこだった私たち。ランチスポットを探して歩きました。

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そしたら、ありました。「伊勢屋さん」。手作り和菓子やお赤飯、おこわがショーケースに並び、なんだかおいしそう。

店から出てきたご婦人が「ひなちらしセットがおいしかったですよ」と教えてくれました。

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で、店内へ。ここにも昭和と平成のおひな様、それから市松人形などが飾られていました。

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「ひなちらしセット」には、ちらし寿司のほかに、お吸い物とみつ豆がついてました。お値段もお得でグットです。

ちらし寿司ってなんだか春らしいですね。そのちらし寿司があんまりおいしかったので、帰り道にマグロの切り下ろしを買って、おうちで「付け丼」作っちゃいました。春らしく菜の花のおひたしを添えてね。

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▲おいしかった伊勢屋さんのちらし寿司

そうそう、この伊勢屋さん。おみやげに買った豆大福と草餅の和菓子も、とてもおいしかったですよ。おすすめです。

伊勢屋さんのお隣にあった「英国屋」という紳士服店みたいな名前のパン屋さん。ここのパンもとてもおいしかった。

またぜひ歩きたいと思った飯能の町でした。飯能町歩き、もう一回続きます。

2013年3月18日 (月)

飯能ひな飾り展⑤ おひな様がご神体の丹生神社

春本番となりました。

しかし、風が強いのが困りものですね。

皆さんのお家では、おひな様はとっくにしまわれ、すでに過去のこととなっていると思いますが、「飯能ひな飾り展」レポートはまだまだ続きます。

(もう飽きたよ、ってか!!!catface

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2013年のひな飾り展で、一番に楽しみにしていたのが実は、丹生神社のおひな様でした。

理由は、ご神体がおひな様だから。

かなり珍しい神社だなあと思って、どうしても拝見したかったのです。

丹生は、一般的には「にう」とか「にゅう」などと読むのですが、飯能の諏訪八幡神社の境内に祀られているこの神社は、「たんしょう」と読むようです。

なので、「丹生神社 たんしょうじんじゃ」です。

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赤い旗を目印に長い階段を上ると、ご神体であるおひな様が飾られている丹生大明神がありました。

大きい神社を想像していたのですが、祠を思わせる小さなお社。

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神社のかたわらに、由来を書いた碑文がありましたが、イマイチよく判りません。

で、諏訪八幡神社の社務所でお伺いすると、とても興味深いお話が聞けました。

まずこの神社、誰が祀ったものかというと、今から約1200年ほど前。訳あって武蔵の国に流された宣化天皇の末裔にあたる丹治武信が、高麗郡加治に住むこととなり、そのとき、故郷である紀州高野山の地主神である丹生明神を勧請して、中山の地にお祀りすることになりました。

神社の人の話では、このときお供の人とともに、後に飯能の丹生神社のご神体となる那智石が、紀州より運ばれてきたそうです。その石は、今も大切に神社に奉納されており、それが元々のご神体だったそうです。

紀州の丹生神社の記録にも、関東に石を勧請したことが記録として残されているそうです。

丸い形の石は女性器の形をしていることから、いつしか女神さまと呼ばれるようになり、神秘的なご神体なのでみだりに開扉してはならないと、いわれたそうです。

飯能・中山の地に祀られた神社ですが、寛永2年、社殿は智観寺の北北東、中山館の近くに移され、丹生武信の子孫によって大切に守られ、やがて能仁寺の東方守護神として祀られた後、明治時代の神仏分離令によって、能仁寺から諏訪八幡神社に再び移されることになりました。

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紀州の丹生大明神とは、たぶん和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野にある、「丹生都比売神社」だと推測されるのですが、このご神体は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の御妹神さま、稚日女命(わかひるめのみこと)。

丹生とは、水銀や辰砂、朱砂の鉱石から採取される朱を意味し、魏志倭人伝によれば、神社のある場所には「丹」の山があり、古来よりその鉱脈のあるところには、丹生神社をお祀りすると書かれているそうです。「水銀」や辰砂の「朱」が含まれる天然の鉱物資源と神社の関係、非常に興味深い話ですね。

さて、飯能の丹生神社の石が、なぜおひな様になったかですが、享保5年、神社の内殿に3体のおひな様と羽子板が祀られたと記録に残っており、いつしかこのおひな様が、石に替わってご神体となったというのです。

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神社のおひな様を拝見してみましょう。ご神体は一際大きな享保雛の女びな様です。ご神体の前に飾られている一対の男びな女びなは、ご神体をお守りする従者のおひな様

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さらにご神体とおひな様をお守りするべく、両脇に、那智石を勧請したときに共として紀州から付き従ったという高麗犬が、奉納されています。高麗狗は、もともと木彫りで漆が塗られ、金箔が施されたそうです。

諏訪八幡神社では、享保雛の真偽を確かめるべく、おひな様の衣の後ろの裾から3本の糸を抜き、千葉大学で年代測定の調査をしてもらったそうです。すると、このおひな様たちは間違いなく享保年間につくられたもので、飯能で一番古いおひな様であることが判明しました。

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▲「丹生宮」の額は、天保14年、中山照守の子孫、丹治真人真垣によって奉納された

古風なお顔立ちは、まさしく江戸のお顔だったというわけですね。雛人形の衣の中には繭からとった絹の「わた」が使われ、高価なお雛様であったことがわかります。

およそ300年にわたって大切に守られてきたご神体のおひな様たちは、5年に一度ご開帳されます。というわけで、2013年に見られた私は、とても幸運でした。

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おひな様の歴史にわくわくした私たちは、急な階段を下りて、飯能河原へと足を運び、春の河原を満喫しました。そのお話はまた明日…。

2013年3月 9日 (土)

飯能ひな飾り展④ 観音寺さんへてくてくと

飯能ひな飾り展は、まだまだ続きます。

大通り商店街を西へ、観音寺さんを目指します。ここまで来ると、観光客の姿もまばら。静かな町歩きが楽しめます。

境内に一歩入ると、満開の梅の向こうに、目指すお不動様が……。

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観音寺さんは、真言宗智山派のお寺。武蔵野七福神の寿老人さまもお祀りしているとか。

渋い雰囲気のお不動様の中に、古いおひな様がズラリ。

小暗い堂内とも相まって、風情が際立ちます。

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寄って見ると、かなり古いおひな様のよう。

吊し飾りも見事です。なんか、情緒があるなあ~。

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古いおひな様だけあって、内裏様のお顔も雅な雰囲気が漂いますね。

お外の梅でもご覧になっているのでしょうか。

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五人囃子や御所飾り、やっぱりおひな様はいいですねえ。

お不動様でしばし休憩。お堂の前のお庭から、飯能河原の川面がきらきら光ってみえました。懐かしい名栗の風景です。

子供の頃、よく父親に連れられてここに川遊びに来ました。夏のひととき、深い淵のそばをこわごわと泳いだり、砂や石をじゃらじゃらいわせて河原で砂あそびしたり、なんか随分遠い昔のことのようだけど、それだけ年をとったということですね。

子供の頃の思い出がきらきらして見えるのは、私だけかな?

そういえば、今年は巳年でしたね。

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このあと私たちは、観音寺さんの裏手の諏訪八幡神社へと向かいました。

そこには、ご神体のおひな様があったのです。

2013年3月 6日 (水)

飯能ひな飾り展③ 老舗・畑屋のひな飾り

飯能ひな飾り展の3回目。

すでにこのイベントは、3月3日で終わってしまっていますが、まだ行ったことがない人は、来春、ぜひ訪れて下さいね。飯能の旧市街は、それほど広くないのですべて徒歩で回れます。4時間もぶらぷらすれば、眼によし、腹によしのお散歩となります。

その「腹」は別の機会に譲るとして…。

さて、「店蔵絹甚」を出た私たちは、「吉田屋呉服店」の街角ギャラリーを見学。店の表にしつらえられたガラスケースの中に、吉田家の祖母、母、娘、三代のおひな様が飾られていました。

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見物のおばさまたちは、三代のお雛さんから自分のひな飾りのことを思い出したのでしょうね。自分の雛はどうのこうのと、話しておられました。

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しかし、古いおひな様は、どうしてこうも味わいがあるんでしょう。いいお顔をしています。

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「祖母」の五人囃子は痛みがひどく、ちょっとかわいそうな姿でしたが、目元のたれ具合がいい味わいで、情緒が漂います。

そして私たちは、マサカヤ薬局のご主人が「必ず行って下さいね」と言っていた「畑屋」へと向かいます。

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現在の畑屋は老舗のうなぎ屋さんとして知られていますが、かつては飯能を代表する割烹料亭でした。畑屋のある通りから南側は、飯能の色町だったそうで、置屋もあって芸者衆が闊歩していたそうです。うなぎの畑屋から少し南に歩くと、料亭八千代さんもあります。

畑屋も八千代も飯能の歴史的建造物としてパンフレットに紹介されています。

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大正ロマンがかおる引き戸を開けると、飴色に変わった木の階段を利用しておひな様が飾られていました。階段の脇には桃の花と水仙が信楽の古壺に活けられ、いい雰囲気。

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玄関の上がり框(かまち)には昔料亭で使っていたものでしょうか、お燗付けもできる古い火鉢もあって、いい雰囲気です。

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お店の方が趣味でやっているという陶芸雛が、大正時代の見事なおひな様とマッチしています。

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美しい古代布でつくられた吊し飾りにもそこはかとなく色香が漂い、大正ロマンの料亭と相まって見事なひな飾りとなっています。

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マサカヤさんが薦めて下さった通り、必見でした。

絵になる風景ですから、見物の方も多く、大型カメラを携えたカメラおばさんたちもパチパチ撮ってました。

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その後、私たちは、市街を離れ、観音寺、諏訪八幡神社に向かいました。

梅の花満開の境内で、貴重な雛飾りとめぐり会うこととなります。

2013年3月 5日 (火)

飯能ひな飾り展② 圧巻の「店蔵絹甚」のひな飾り

飯能ひな飾り展のお楽しみは、商工会議所で振る舞われる甘酒。地元の酒屋さんの酒粕を使って、ボランティアスタッフの人が甘くとろりとおいしい甘酒に仕上げてくれました。

とってもおいしかったです。smile

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その商工会議所の中にも、スタッフのご自宅から運ばれた段飾りが飾られ、華やかな風情。その隣には、織物産業で栄えた飯能らしく、ひな飾りの掛け軸を元に、織り上げられたというひな飾り掛け軸が下がっています。

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なんでも、国内最大級のジャガード織機でコンピューターを駆使して織り上げたものとかで、ゴブラン織りやつづれ織りの技法が活かされているのだとか。

おひな様を介して、さまざまな技術が再結集して、このイベントを盛り上げているんですね。

さて、私たちは、このひな飾り展で最大の見学スポット。「店蔵絹甚」へ到着。

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黒漆喰で塗り固められた明治37年建造の漆喰造りの商は、飯能市の指定有形文化財にもなっています。

建物の中に一歩足を踏み込むと、圧巻の景色が広がっていました。

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き・れ・い~。lovely

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飾られている吊し雛たちは、飯能布塾に参加している有志の人たちがつくったもの。「店蔵絹甚」に毎週水曜日と木曜日に集まって、ひな飾りのために、こつこつと一針一針作り上げたものなんですね。

ひとつひとつもとてもきれいだけど、これだけ集まると圧巻です。

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これを楽しみに集まった人たちも、びっくりしたように見惚れています。

吊し雛の前には年代ものの木目込み人形や芸術品のような手まり、それから地元の素封家から寄贈された古いおひな様がいくつも並んでいます。

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お雛さまは、ひとつだけでも存在感があって、本当に美しいですが、これだけ集まると、美しさにすごみさえ加わりますね。

なかでも私の心を惹き付けたのは、美しい手まりの数々。

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そして、古いおひな様たちでした。

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「店蔵絹甚」は、明治37年、絹織物や生糸、養蚕を扱って商売をしていた篠原甚蔵・長三親子によって建てられました。

狭山丘陵地方もそうですが、飯能から秩父にかけて江戸末期から明治、戦前まで蚕を育てる養蚕が盛んに行われ、絹織物や綿織物などの織物産業で栄えました。

「店蔵」というのは、生糸や織物の商談に用いられた商売の場所という意味です。

店内に入ると「通り土間」が奥まで続き、店蔵の奥は居宅スペース。土間を通って奥の中庭に出られます。

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中庭の北側には土蔵」が置かれ、商品などの保管庫として使われたと資料にはあります。

土蔵の中にもおひな様が飾られていました。

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いや~、久しぶりに心躍るひとときでした。wink

近隣のことは灯台もと暗しで知る機会も少ないですが、こうやって歩いてみると、新発見はいろいろありますね。

だからお散歩はやめられない。smile

このひな飾り展レポートはまだまだ続きます。

2013年3月 4日 (月)

飯能ひな飾り展① 商店主も燃えた 

3月3日、ひな祭りのこの日、皆さんのお宅ではおひな様を飾ったのでしょうか???

我が家でおひな様を飾らなくなって、何年になるでしょう。

毎年この時期が来ると、「小さなおひな様を飾ろうかなあ」と思ったりするのですが、なかなか実現しません。

そんなときNHKのニュースで「飯能ひな飾り展」のことを知り、よ~しと気合いを入れてカメラひっさげて出掛けたのでした、飯能へ。

ちょっと寂しげな飯能の町中が、このときばかりは華やかに変身です。

うん十年前の女の子たちも、連れだって商店街のあちこちの店舗に飾られたお雛さんを見て歩いています。

「いいわねえ」「すごいですねえ」。

昭和30年代のおひな様、大正時代のおひな様、さらには江戸時代の享保雛まで、大切に守られてきたひな人形が、人々の心を癒やしていきます。おばさんの心も、久しぶりに華やかな色で染め上げられたのでした。

西武線の飯能駅を出て、友達と待ち合わせた東飯能駅を目指します。

ニュースでは観光客で賑わっていますって言っていたけど、そんな風でもないなあ…などと独りごちながら、やまざき洋品店の入口に飾られたお雛さんに眼が止まりました。

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▲どうしても、横になってしまう写真。お許しを!

「写真を撮らせていただいてもよろしいですか?」と私。

「どうぞ、どうぞ。今日はあいにく風が強いですよねえ」と店主の方が快く撮らせてくださいます。

所沢地方では吊し雛の風習はないので、不思議に思い聞いてみました。「こちらでは、おひな様と一緒に吊し雛も飾るんですか?」と。

「いえね、6年ぐらい前に有志の方が吊し雛を作り始めて、このひな飾り展でつるすようになったんですよ、きれいですよね。この手まり型のは90歳になるおばあちゃんが作ったものなんですよ。私はこの天使を作りました」。

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そう言って、いろいろと説明してくれます。

「なるほど、こうやって自分のおひな様を店先に飾って、店主自らこのお祭りを盛り上げていくのね。いいなあこのイベント、手作り感いっぱいで」。

東飯能駅で友達と落ち合い、中央通り商店街を「絹甚」目指して歩きます。でも、商店街のあちこちで、「ごめんください」って言いながら、おひな様を見せてもらいます。

東飯能駅からほど近いマサカヤ薬局では、今年お目見えした吊し雛について店主が熱く語っている最中でした。観光客の皆さんも美しい吊し雛にうっとりです。

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マサカヤ薬局のすぐそばの、松林堂菓子舗では、見事な御殿造りおひな様が飾られています。大切に守られてきたおひな様たちなのですね。

今年は新しい吊し雛も飾られ、華やかさを増した店内です。

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漆喰の土蔵が歴史を感じさせる中清商店の路地。古くから栄えた街の面影が残されています。

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店内をのぞくと、お蔵から出してきたという雅なおひな様や最近の段飾りの雛人形が店いっぱいに飾られ、ひときわ華やかです。

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お菓子のショーケースの上に飾られたお雛さまたち。雅な顔立ちのお雛さまの明治時代のおひな様だそうです。お顔がつるりと長く、丸顔でかわいらしい現代のお雛さまとは違いますね。

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その隣には、御殿造りの美しいおひな様が並びます。なんて、華やかなしつらえなんでしょう。

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灯りをつけましょ、ぼんぼりに~。思わず童謡を口ずさみたくなるほど、胸がきゅんとする御殿の中にいらっしゃるお雛さまです。

入ってきたお母さんと子供たちもいっぱい並んだお雛さまにワクワクしている様子。

「お店の中がお雛さまだらけだねえ…」なんて言ったので、笑ってしまいました。

確かにお雛さまだらけの店内です。

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毎日こんな風にお雛さまに囲まれていたら、さぞ楽しいでしょうね。

いつまでもお雛さまを愛でる気持ち、なくしたくはないですね。